大学を中退してしまった人にとって、転職は決して簡単なものではありません。
例えば大学中退者だと、資格として大卒が必要とされるような仕事には応募できなくなってしまうのです。
また、中退者ということで、「仕事も続かない」といった低評価を受けてしまうこともあります。
とはいえ、大学中退者であっても転職を成功に導くことは可能です。
そんな大学中退者ならば転職前に知っておきたい3つのポイントを紹介していきましょう。
大学中退理由は念入りに考える
面接担当者が大学中退者に最も聞きたいことは何だと思いますか。
それが「大学中退理由」です。大学中退理由からはその人の個性や性格などが見えてきますが、この大学中退理由をしっかり答えられないと転職面接も思うように行きません。
だからこそ、大学中退理由はしっかりと考えておきましょう。
最もよいのが「親がなくなり家業を継がないといけなくなった」といったような「外的要因による中退」です。
これであれば「物事を続けられない人」といったレッテルで見られることもありません。
また、「他の進路が見つかった」というのも大学中退理由としては良いでしょう。
しかし、「勉強がつまらなくなった」「大学にいる意味が見いだせなくなった」といったようなネガティブな中退理由はいけません。
中退の事実を”ボカす”
大学中退はどんな理由があってもネガティブな理由にしかならないものです。
だからこそ、その他の事実で大学を中退した事実をぼかすことが大事です。
例えば、それまでに仕事で継続的にしたことがあるならば、それを積極的に主張しましょう。
そうすることで、「物事を続けられない人」といった大学中退者が受けやすい評価を覆すことができます。
大学中退者であっても大手企業に申し込めることも
大手企業などの総合職の転職求人は「大卒」が前提となっていることが少なくありません。
とはいえ、たとえ大卒が資格として要求されていても、大学中退者でも申し込めることがあります。
そのため、まずは申し込んでみることが大事でしょう。
特にネームバリューがあるような大学に在籍していたならば、この可能性は高まります。
そもそも企業としてもそこまで中退したかどうかに拘っていないような企業もあります。
そのため、「落とされるのを前提としてとりあえず申し込んでみる」といったメンタリティーを持つことは大学中退者が転職する際には大事です。
高卒枠で申し込むのもアリ
大学中退者ならではのメリットもあります。それが高卒枠で申し込めるということです。
むしろ高卒の人と大学中退者を比べた場合、大学中退者の方が採用しやすいというのが企業の本音です。
だからこそ、転職する際には高卒枠で申し込めるところを積極的に狙ってみるのも良いでしょう。
資格が助けになることも
大学中退者ならば資格は取っておきましょう。
やはり大卒と大学中退者を比較すると、大卒の方が採用する際に魅力的に映るのは当然です。
だからこそ、大学を中退したといった事実を補えるように、何らかの手段で補強すれば良いのです。
その手段の一つが資格です。資格を取っておけば、「この資格があるならば大学中退者でも問題ない」として雇ってもらえることもあります。
とはいえ、資格といっても何でも良いわけではありません。
なるべく中退という事実を打ち消せるような有意義な資格をとっておくようにしましょう。
また、優れた業績があるならば、「大学中退者だけれども、こういった業績がある」として自分を売り込めます。
他にも、それまでの仕事で培ったようなコネや関係を利用して転職してみるのも良いでしょう。
逆に資格も大した業績もないのであれば、転職時には苦労することは覚悟しておきましょう。
大学の繋がりを利用する
大学中退者と言えど、大学の繋がりは使えないわけではありません。
大学の同期会やOBイベントには積極的に参加してみましょう。
大学中退者であってもなくても、同じ大学に在籍していたという事実があれば、直ぐに仲良くなれるものです。
こうした場で新しい仕事に繋がるような縁が生まれることもあります。こうした縁は色々と役立つもので、すぐさま転職に繋がるようなこともあるでしょう。
とはいえ、大学中退者の中には「中退してしまったら大学はもう関係ない」と大学に背を向けてしまう人もいます。
しかし、これは決して転職のためにはならないということを知っておきましょう。
大学中退者が転職する際に役立つコツ
大学中退理由を工夫する 大卒枠と高卒枠の違いを理解する 資格や大学の繋がりを利用する
まとめ
大学中退者でも上記で紹介したコツを意識すれば転職はしやすくなります。
とはいえ、転職後には高校卒として扱われ、給料も大卒に比べて劣るといったことは少なくありません。
また、ポストも高卒並のものしか与えられないこともあります。
だからこそ、大学中退者が転職する際には転職後の待遇には特に気をつけておきたいものでしょう。
是非ともこうした点を意識して転職を進めていってみてください。